世田谷観光だより

〜世田谷を中心に東京ローカルをたのしむ〜
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2018年12月31日(月)来訪
渋谷区神宮前の「青山熊野神社」 (Click!) に参拝しました。

元和五年(1619)、徳川頼宣の邸内(現在の赤坂御所)にお祀りされていたお社が、地元住民の願いによって正保元年(1644)現在の地に移されたのだそうです。「青山総鎮守」とされた神社で、熊野大権現という呼称だったところ、神仏分離の令により社号を現在の「青山熊野神社」に改称したそうです。

[ご祭神]
五十猛ノ命(いだけるのみこと)
大屋津姫ノ命(おおやつひめのみこと)
抓津姫ノ命(つまつひめのみこと)
伊弉冊ノ命(いざなみのみこと)
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【左】・【右】左の狛犬さんの頭にあるのは角かなと思うんですが、右の方は……宝珠?
【中央】ザ・大晦日、まさに大祓か。茅の輪好きのせたがやかんこうあるじはウキウキします。
[きっかけの神さま&散策ポイント]
12月に引いた神さまカードは「大屋毘古神(おおやびこのかみ)」という木の神さまでした。『日本書紀』の「五十猛ノ命」と同神とされているそうです。
小さな神社ですが、静かでこんもりとした森の感覚があります。境内にはけっこうな高さの木が。
この神社がもともとあったのは徳川頼宣公の邸内。この方は家康公の十男で、紀州徳川家の祖だそうです。
紀州といえば木の国。だから、お祀りしていたのか、それとも別の理由があったのか? 
想像するとワクワクしますが、何よりも一年の最後の日、茅の輪をくぐって、旧い年に感謝をこめつつさようならしてきました。
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2018年12月4日(火)来訪
埼玉県秩父市の「秩父神社」 (Click!) に参拝しました。

2014年(平成26)に鎮座2100年を迎えたという古社。秩父地方開拓の祖神であり、八意思兼命の十世の子孫である知知夫彦命が祖神をお祀りしたのが始まりだそう。武蔵国が成立する前から栄えていた「知知夫国」の総鎮守として現在に至ります。中世以降は妙見信仰と習合して「秩父妙見宮」として栄え、明治時代に元の名前「秩父神社」に戻ったそうです。

現存する社殿は1592年(天正20)に徳川家康公が寄進したもので、その権現造りの建築や、左甚五郎作と言われる「つなぎの龍」などの彫刻も見事で、埼玉県の有形文化財に指定されています。
毎年12月3日の例祭は「秩父夜祭」として何より有名です。国の重要無形民俗文化財・重要有形民俗文化財に指定されていると同時に、2016年(平成28)にはユネスコの無形文化遺産にも登録されています。

[ご祭神]
八意思兼命 (やおごころおもいかねのみこと)
知知夫彦命 (ちちぶひこのみこと)
天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
秩父宮雍仁親王(ちちぶのみややすひとしんのう)
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【左】今にも動き出しそうにいきいきとした龍。さすが、左甚五郎っ!
【中央】例祭期間だからか、境内のテントの下には神輿が。ご神木の銀杏と紅葉と空がまぶしい日でした。
【右】参拝当日は「蚕糸祭」が行われていました。JAちちぶ奉納の繭が入った袋が見えます。
[きっかけの神さま&散策ポイント]
秩父神社にお祀りされている八意思兼命にお参りしたいと出かけました。
ある日引いた神さまカードに出てきた神さまです。面白いなぁと思ったのは、戸隠神社参拝 (Click!) の際に引いたおみくじに、この八意思兼命さまを信心せよ、と記されていたこと。きっと何だかご縁があるのでしょう!

神社だけでなく、秩父の街も初めて訪れました。あちこちに古い建物が残っています。純和風なものにも感動しますが、擬洋風建築みたいなものがまた楽しいです。
【PH1】は駅のホームで見かけた水道の受水槽(なんていうんでしょ?)です。金魚が泳いでいる図柄のタイル貼りなんです。こんなところにも遊び心があるのが風流でいいなぁ〜。

おみやげには秩父神社の本殿北側に配置されている「北辰の梟(ほくしんのふくろう)」をモチーフにした根付お守り【PH2】を買いました。体は正面のご本殿に向き、頭は正反対の真北を向いてご祭神(妙見様=天之御中主神)を守っているんだそうです。

東京からのんびり一日遠足気分の神社参拝。次回は「秩父夜祭」に出かけてみたいと思いながらレッドアロー号 (Click!) に乗って帰りました。
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【PH1】
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【PH2】
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鳥居に下がっているのは「脇勧請」という榊を束ねたものだそうです
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2018年10月12日(金)来訪
京都市西京区の「松尾大社」 (Click!) に参拝しました。

歴史は相当に古く、社殿が建立された飛鳥時代よりも以前に、鎮座地一帯の住民が、松尾山の山霊を頂上に近い大杉谷の上部の磐座(いわくら)に祀ったのが起こりだそうです。
5世紀の頃に当地にやってきた秦氏は、一族の総氏神として松尾山の神を信仰したのだそう。

秦一族は酒造にも長けていて、酒造との関わりも深い松尾大社は、室町時代末期以降は「日本第一酒造神」として崇敬を集めていることでも有名です。

京都最古の神社の一つであり、京都洛西の総氏神さまという神社です。

[ご祭神]
大山咋神 (おおやまぐいのかみ)
市杵島姫命 (いちきしまひめのみこと)
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【左】地元育ちのタクシー運転手さんが、何度も「お寺さん」と呼んでいたのがわかる気がする門構えです。【中央】亀と鯉は松尾大社の神さまのお使いとされているそう。手水舎にも亀が。【右】鳥居の前にでん!と光る2つの物体……「うわ〜大きなお銚子!」と思わず叫びました。正式には瓶子(へいし)と呼ぶそうな。
[きっかけの神さま&散策ポイント]
「大山咋神」にお会いしてきました。折しも京都旅の最中。松尾大社行に行ってみたいなと提案したところ、同行の友人たちも賛同してくれみんなで参拝しました。

さすがお酒とご縁の深い神さま。お酒を醸す人・販売する人・呑む人、それぞれの人のためのお守りがありました。そして境内で目を引いたのは「招福 樽うらない」【PH1】。3つの樽が的になっており、弓矢でねらいます。
いや〜矢をつがえることに手こずり、ようやく放った! と思ってもポテンと落ちるだけで、矢を飛ばすのもすったもんだ……気づけば、みんなワハハワハハと大笑いしていました。外れた人にもお授けくださる「福亀」のお守り【PH2、右】。そしてお土産屋さんにはさまざまな「醸した」品が販売されており、せたがやかんこうあるじは「酒かすたけのこ」【PH2、左】を入手しました。

帰ってきてふと気づいたこと。それは神さまはきっと笑いがお好きなんだな、ということです。樽うらないはお腹の底から笑って楽しむことを思い起こさせてくれる素晴らしいものでした! またゆっくりお参りしたいお社です。
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【PH1】
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【PH2】
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筑土八幡神社の鳥居
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宮比神社
2018年8月30日(木)来訪
新宿区筑土八幡町の「宮比(みやび)神社」に参拝しました。町名にもなっている筑土(つくど)八幡神社 (Click!) の境内にあります。

筑土八幡神社の始まりは約1,200年前。
熱心に八幡神を信仰する翁が夢で神霊のお告げを聞きました。目を覚ました後、美しい雲から現れた白鳩が松に止まったのを見て、まずその松にしめ縄を回してお祀りしたのだそうです。

のちにその場所を訪れて由来を聞いた最澄が、宇佐神宮の宮土を運んで礎にして祠を造り、「筑土八幡神社」と名づけられたとのこと。

その境内にある「宮比神社」は、古くから下宮比町(筑土八幡町のすぐお隣)一番地の旗本屋敷にあったお社を、明治四十年(1907)に遷座したものだそうです。

[宮比神社 ご祭神]
宮比神(みやびのかみ)
※大宮売命(おおみやのひめのみこと)・天鈿女命(あまのうずめのみこと)ともいわれる
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【左】積まれた酒樽、銘柄は「白鷹」。伊勢神宮の御料酒だそうです。案内板を読むと、この筑土八幡神社の氏子地域の神楽坂と深いご縁のあるお酒! 興味深いです。【中央】筑土八幡神社の拝殿と、ご一緒したNさん。【右】庚申塔。寛文四年(1664)に奉納されたそう。日月、右にオス、左にメスと二匹の猿、そして桃が配置されています。全国的にも珍しい構図だそうです。ウズメさんが祀られている宮比神社のすぐお隣に立っています。
[きっかけの神さま&散策ポイント]
7月の御嶽神社散策 (Click!) に同道くださったNさんとおしゃべりしていたら、「ふと引いた神さまカードで気になったのがアマノウズメさん!」とのこと。「じゃあお参りに行きますか、ウズメさんに♪」という話になり、検索したNさんが最初に見つけてくださったのが宮比神社でした。

飯田橋駅東口を起点に、徒歩6〜7分。「筑土八幡町」という交差点から石段を上がります。鳥居の左右に百日紅が美しく光っていました。石段の脇には同じ傾斜を利用した、何ともキュートな細長い公園が。クライミングぽいこともできます!?【PH1】小高い丘の上の神社は、静かで、いい風が吹いていました。

参拝後は「神楽坂上」から坂を下って、蕎麦のお昼を【PH2】。おろし蕎麦に焼き鯖寿司セット/ソースカツ丼セットをいただきました♪ 神楽坂ぶらぶら散歩がまた楽しく、満足満腹の半日でした。
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【PH1】
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【PH2】
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奥社
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奥社参道のクマスギ並木
2018年8月4日(土)来訪
長野県長野市の「戸隠神社」 (Click!) に参拝しました。

えいっ!と投げられた「天の岩戸」が飛来したといわれる戸隠山を中心に、宝光社、火之御子社、中社、九頭龍社、奥社の五つのお社から成ります。創建以来二千年の歴史があるという神社です。

平安時代には修験道の道場として知られるようになり、鎌倉時代には比叡山・高野山に匹敵する有名な霊場だったそうです。江戸時代には独立領として将軍からも手厚い保護を受けていた神仏習合の「戸隠顕光寺」は、明治維新の神仏分離令によって「戸隠神社」に変わり、今に至ります。

[奥社 ご祭神]
天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)
[中社 ご祭神]
天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)
[宝光社 ご祭神]
天表春命(あめのうわはるのみこと)
[九頭龍社 ご祭神]
九頭龍大神(くずりゅうのおおかみ)…地主神さま
[火之御子社 ご祭神]
天鈿女命(あめのうずめのみこと)[主祭神]
高皇産御霊命(たかみむすびのみこと)
栲幡千々姫命(たくはたちちひめのみこと)
天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)
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写真を見返しながら、鳥居のしめ縄のかたちがお社ごとに異なることに気づきました。左から宝光社、火之御子社、中社です。
[きっかけの神さま&散策ポイント]
8月に引いた神さまカードは「天手力男神」。お正月に続いての登場でした。1月は湯島天神境内の戸隠神社へ参拝しました (Click!) が、季節は夏。森林を歩く息抜きトリップだ! と長野・戸隠を目指しました。

立派なクマスギの並木も圧巻でしたし、神道(かんみち)という古道を進みながら目にする景色、清々しい空気も最高でした。
中社近くには日帰り温泉施設「神告げ温泉」もあり、よく歩いた体をお湯で癒しました。戸隠そばも美味しい楽しみです。

身も心も洗ってくれるような戸隠!

振り返ると、火之御子社の屋根もない手水舎、自然のままの素朴な姿にはじんわりします【PH1】。
そして点在する宿坊。中社近くのこの宿坊の名前は「極意」【PH2】。再訪する際には、宿坊にも泊まってみたいなぁ〜と思いながら、長野市街へ向けて山を下りました。
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【PH1】
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【PH2】